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Akira Yanagihara

ackie1969

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2007.10.03_02:13
Moonlight

多忙だった9月が終わり一段落。
また今日からリハやらなんやら始まりました。




んで、最近ご無沙汰だったからか、昔みたいに妙に映画や絵画、小説とかに興味が行く。

普段、本なんて普段全く読まないし、芸術家ぶる気はサラサラないんで絵もあんま知らないを断言しちゃう俺ですが、自分が興味持った人、偶然知った人とかは大事にしてるんです。

んで、そんなモードな時期は数々の思い出があるもんで




2005年、NYに行った時の話。

ポールオースターの『ムーンパレス』にはこんな一節がある。

車椅子に乗る盲目の老人トマス・エフィングの世話をすることになった主人公マーコ・S・フォッグは、その老人からある指令を受ける。
その指令とは美術館へ行き、一枚の絵を見ろというもの。


「…(地下鉄に乗って)座っても、誰とも口をきくな。これはとても大事な点だ。ここを出てから帰ってくるまで、一言も喋っちゃならん…」

 「…(地下鉄を乗り換えたら)だいたい30分か40分で着くはずだ。そのあいだ、ずっと目を閉じていなさい。できるだけ何も考えないようにするんだ。まったく何も考えないのがいちばんだが、それが無理なら、自分の目のことを考えるようにしたまえ。…」
 
「…なるべくどの絵も見ないようにして歩け。二番目だか三番目だかの部屋に、ブレイクロックの『月光』があるはずだ。そこで止まって、絵を見なさい。まる1時間のあいだ、ほかの絵はいっさい無視して、『月光』だけを見るんだ。…」






なんだかこの人の小説は不思議な色や匂いがあって、なぜかとても惹かれてしまった俺は、NYに行った際に真っ先にこの小説のことを思い出す。




で、メトロポリタン美術館に行き、迷いながらもやっと見つけた月の絵。
それこそが、上の写真なのである。

ラルフ・アルバート・ブレイクロック『Moonlight』

得体の知れない威圧感を感じた記憶がある。
で、フラッシュたいて撮影したからおばちゃんに怒られた記憶がある。




とにかくNY旅行の目的のひとつは無事達成された、と思ってたんだけど
実はエフィングが指令を出したのは「ブルックリン美術館に見に行け」だったんですわ。
NYで美術館といったら、勝手に頭の中で「メトロポリタン」だと思い込んだ先入観被害者の俺。

まぁこの絵も実際のブレイクロックの「月光」とも雰囲気は似てるので、おそらくブレイクロックの「月光」の連作のひとつだと思うけど、
厳密に言えばムーンパレスでエフィングが言ってた絵とは違ったんですねぇ~

フィクションの中の実在するものってなんか妙な感覚。
その妙な感じを味わいたくて、必死にこの絵を求めてたんだと思う。
妙な経験でした。






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